劇場版シティーハンター 天使の涙(エンジェルダスト)感想

劇場版シティーハンター最新作を観てきました。

シティーハンターと言えば、TM NETWORKさんの「GET WILD」ですよね。訓練されている男性ファンはもはやイントロが流れただけでもっこりできてしまうのではないかと思うくらいの名曲です。

30代の私は子どもの頃にテレビでシティーハンターを観ていた記憶がありますが、以前に20歳くらいの子がGET WILDも冴羽獠も知らないと話していて時代の流れを感じました。

映画は当時の設定(依頼人は新宿駅の伝言板に連絡先と「XYZ」と書く)は残しつつも、スマホやYou Tubeなどが登場して現代風に描かれているので懐かしさと新しさを両方味わえる作品になっています。

感想の前にシティーハンターを知らない人向けに簡単な人物紹介や作品の魅力を紹介していきます。

目次

劇場版シティーハンター天使の涙 登場人物

  • 冴羽獠さえばりょう(CV:神谷明)物語の主人公で凄腕スイーパー(始末屋)。美女が大好きで、美女を見ては「もっこりちゅわーん」といった具合に襲おうとする。それを香が大型ハンマーで殴りつけるまでがお決まりの流れ。普段はふざけた様子が目立つが、内戦国の孤児として育ち、生き抜くために銃や戦闘の技術を叩き込まれてきたというハードな過去を持つ。出生にまつわる記憶がないため30歳という年齢は香に決めてもらったもの。
  • 槇村香(まきむらかおり)(CV:伊倉一恵)物語のヒロイン。男勝りだが依頼人に劣らないスタイルの良い美人。獠の親友・槇村秀幸の義妹。秀幸が麻薬組織に殺害されたこと機に獠の相棒になる。出生名は久石香で、秀幸の父親が追跡中に事故死させてしまった殺人者の娘という獠と同じく複雑な背景持ち。(といってもシティーハンターの世界ではそんな人ばかりな気も)獠に好意を持っているが、リョウが唯一もっこりしない相手。
  • 槇村秀幸(CV:田中秀幸)獠の元パートナーで香の義兄。元は刑事で野上冴子とコンビを組んでいた。麻薬組織ユニオン・テオーペによってエンジェルダスト(今作のタイトルにもなっている非合法ドラッグ)を打たれたチンピラに致命傷を負わされ、獠に香を託して亡くなる。
  • 野上冴子(CV:一龍斎春水)警視庁捜査課の敏腕刑事。獠とは長い付き合いで、獠の下心を利用して事件解決に協力させている。スカートの下に忍ばせているナイフで戦う姿がセクシーな美女だが、今作ではそういったシーンがなくやや残念。
  • 海坊主(CV:玄田哲章)黒いサングラスが特徴のムキムキ坊主。表向きは喫茶キャッツアイのマスターだが、獠と同じく始末屋。裏社会では「ファルコン」と呼ばれている。獠とは良きライバルで親友的存在。
  • 美樹(CV:小山茉美)海坊主とともにキャッツアイを営んでいるこれまた美人。幼少期に内戦国の孤児だったが海坊主に拾われ、生き抜くために戦士として育てられた。海坊主ラブで今作でもともに敵を追跡するなど活躍している。美樹といえばバズーカって感じ。
  • アンジー(CV:沢城みゆき)今作のゲストヒロイン。動画制作者を名乗り、獠に逃げてしまった飼い猫探しを依頼するがその正体は・・・。
  • 海原神(CV:堀内賢雄) シティーハンターにおけるラスボス的存在で獠の育ての親。中南米を本拠地とする麻薬密売組織ユニオン・テオーペの総帥にして長老(メイヨール)と呼ばれている。

あらすじ

冴羽獠は裏社会ナンバーワンの実力を持つ始末屋スイーパー“シティーハンター”
新宿を拠点にパートナーの槇村香と様々な依頼を受けている。
新たな依頼人は動画制作者・アンジー。その依頼は…何と逃げた猫探し!
獠はアンジーの美貌に、香は高額の報酬に胸を躍らせる。

警視庁の野上冴子は海坊主と美樹の協力を得てバイオ企業ゾルティック社の発明について捜査する。それは謎の組織の依頼で作られた戦場の兵士を超人化する闇のテクノロジーで、かつて獠を蝕み、パートナー槇村秀幸を死に追いやった「エンジェルダスト」の最新型だった。

猫探しに奔走する中、アンジーの命が狙われる。
依頼の真意を語ろうとしないアンジーは動画に映る獠を見つめ、ひとり呟く。
「これがあなたの『最高傑作』なのですか?」

エンジェルダスト」を求めて現れる暗殺者たち。
壮絶な戦いに巻き込まれていく獠たちを遠く見つめる男。
それは獠の育ての親・海原神――

海原がその銃口を定める時、宿命の対決が始まる!

引用元:STORY「劇場版シティーハンター 天使の涙(エンジェルダスト)」公式サイト

感想&見どころ(ややネタバレあり)

色褪せないTM NETWORKの音楽

今作ではTM NETWORKが新たに制作した『Whatever Comes』がオープニングとして起用されています。小室サウンドはもちろんのこと宇都宮隆さんのボーカルも健在で、「ああ、シティーハンターが帰ってきたなあ」と感じました。

岩崎琢さんの手掛ける劇伴もおしゃれで映画の世界をかっこよく彩っていました。

さらなるパワーアップを感じる神谷明さんの演技

前作の『新宿プライベート・アイズ(2019年公開)』が発表されるまで、声優さんの年齢的にもシティーハンターの新作はもう無理だよなと思っていました。『新宿~』のときも神谷さんすごい!と思っていましたが、今回は明らかにパワーアップしていると感じました。

シリアスにしてもギャグにしてもアニメ放映当時を思い出させる勢いやハリに満ちた演技で、神谷さんが70代であることを忘れそうになります。シティーハンターの現場って本当に楽しいんだろうなあ。

シティーハンターの素晴らしいところは当時の声優さんが変わらずに演じてくれていることですね。次回作があるのではないかという演出もあったので、声優陣の皆様にはいつまでも元気で作品を届けていただけるとありがたいです。

香がとにかくかわいい

神谷さんもインタビューで答えていましたが、シティーハンターの大きな魅力のひとつはヒロイン香のかわいさだと思います。ボーイッシュな美人っていいですよね。伊倉一恵さんのややハスキーな声が香というキャラの良さを増していると思います。

大型ハンマーでリョウを撃退しているところを見ていると到底一般人ではないですが、作品のなかでは比較的一般人というか視聴者に近い立ち位置なので見ていて応援したくなります。

獠と香は明らかにお互いを思いあっているのに付かず離れずくらいの関係でいるのがいいのかなと思います。ラブラブな始末屋ってすぐ殺されちゃいそうだしなあ。

獠がちょいちょい香をかばっているようなシーンがあって萌えました。

魅力あるゲストキャラたち

シティーハンター原作者の北条司さんの作品から『キャッツ・アイ』の来生三姉妹も登場します。

『キャッツ・アイ』は少し前にアニメと原作を少し観たのですが、三人のなかならるいさん派かなあと思いました。亡くなられましたが、藤田淑子さんの演技が色っぽくて良かったです。今作では90年代セーラームーンでセーラーヴィーナスを演じた深見梨加さんが演じられています。

アンジー同様この映画オリジナルのゲストキャラであるピラルクー(CV:関智一)とエスパーダ(CV:木村昴)の暗殺者コンビも良かったです。ピラルクーのエスパーダに対する世話好きお兄ちゃんな一面が見られたり暗殺者だけど憎めないというか。

アンジーの正体(ネタバレ)

アンジーの正体は海原神の部下でピラルクーやエスパーダと同じ暗殺者チームの一員です。孤独な境遇の彼女は海原を父親のように慕っていて、海原の最高傑作といわれた獠をエンジェル・ダストで超人化されなくとも倒せることを証明してみせるという思いのもとに動いています。

エスパーダは強くなれるならなんでもOKみたいな感じで気軽にドラッグを使っていましたが、アンジーは反ドラッグの人です。

沢城みゆきさんの日本にはじめて来た外国人といった感じのややたどたどしい演技から正体を現したときの切り替えがすごかったです。

最終的に獠と対決することになるアンジーですがバトルシーンはちょっと現実離れしすぎて入り込めない部分もありました。車がびゅんびゅん走っている道路でスケボーをかっ飛ばすコナン君然り、キャラクターが人間をやめた動きをするのを楽しむのがアニメ映画の醍醐味かもしれませんが。

ゲストヒロインに当初あまり関心がなかったのですが、物語が進むほどアンジーというキャラクターを好きになりました。

まとめ:香がかわいいからもう一度観たい

香推しの私としてはこれですね。出番も全編を通してあったし。ところどころ「おいおい香さん・・・」と突っこみたくなる場面もありましたが楽しく観られました。

シティーハンターの客層はやや高めの印象でしたが、隣にたまたまお母さんに連れられた小学生低学年くらいの男の子が観に来ていて、ギャグシーンで楽しそうに笑っていたのが微笑ましかったです。

あのくらいの年齢ってもっこりとかわかるのかなあ。

セクシーお姉さんはたくさん出てきつつも過激なお色気シーンがあるわけではないので、親子連れでも楽しめそうです。まだ観ていない方はぜひ劇場へ足を運んでみてください。

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この記事を書いた人

駆け出しのブロガー。30代女性。気分変調症で療養中。社会復帰の一歩としてブログを始める。前職は医療事務。読書と映画鑑賞が趣味でオススメの作品を紹介。

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