趣味は落語を聞くこと。そんな風に言える人ってなんだかいいなあと感じるひゅーりです。
以前に思いつきで落語を聞きに行ったことがあったのですが、昔の言葉や風習などわからないことも多く初心者にはなかなかハードルが高いと感じました。
そんな私ですが先日落語のイベントに行ってきました。なぜかと言うとゲストが大学時代から好きな声優さんの一人である吉野裕行さんだったからです。
その名も『ヲタク落語会もえよせ!』
自他ともに認めるアニメヲタクであるという落語家の春風亭吉好さんが主宰されている会です。たまたまXの告知を見かけて、片道2時間帰りは深夜で迷いましたが急遽参加を決めました。
ここからは実際に参加してみてのおすすめポイントや感想を紹介していきます。
春風亭吉好さん プロフィール
- 1980年12月12日生まれ。千葉県在住。
- 本名は吉見元気さん。吉好という名は吉見の吉と師匠(後述)の名前の一文字を合わせたものだと話されていました。
- 2009年に五代目春風亭柳好に入門。2023年5月に真打に昇進。真打とは寄席の番組で一番最後に出る資格を持つ落語家で弟子を取ることもできるそうです。(参考:公益社団法人落語芸術協会HP「落語家の階級」)
- 落語をヲタクネタでパロディした新作ヲタク落語が持ち味。
吉野裕行さんについて
- 1974年2月6日生まれ。千葉県出身。愛称はよっちん。
- 機動戦士ガンダムOO(ダブルオー)のアレルヤ・ハプティズム(ハレルヤと一人二役)、薄桜鬼の藤堂平助などを演じる。最近ではSPY×FAMILYのフランキー・フランクリン。
- 私が吉野さん推しになったきっかけは2005年から2006年にかけて土曜6時枠で放送されていたBLOOD+の宮城カイ。当時はヒロインの従者であるハジが圧倒的人気だった気がしますが、断然カイ派でした。わかる人いてほしい。
- 私が好きになった頃は短髪+タンクトップのイメージでしたが、ここ数年?は髪を長く伸ばされているようでこのイベント時も後ろでゆるい三つ編みのようにされていました。
いざ!もえよせへ
![](https://okomoriblog.com/wp-content/uploads/2023/09/落語家男性1.png)
会場は深川江戸資料館(都営大江戸線・東京メトロ半蔵門線「清澄白河駅」A3出口より徒歩3分)の中にある小劇場でした。過去の告知を見ましたがそのときによって会場は変わるようです。
歩いて行ける範囲に深川不動堂や富岡八幡宮などのスポットがあります。19時開演だったので、早めに行ってパワースポット巡りをしていました。
1時間ほど前から開場を待つお客さんの姿がちらほら。ゲストが男性声優さんということもあってか、女性が圧倒的に多かったように感じます。友人同士の人や私のように一人で来ている方もいましたよ~。
前半は吉好さんと吉野さんによるアニメトーク
開始15分前に前座として桂伸ぴんさんという落語家さんが話をしてくれました。落語家さんは本当に目の前に話し相手がいるように演技をされるのがすごいなあと思いました。
19時になりいよいよ吉好さんと吉野さんが登場。吉野さんも着物(吉好さんの私物らしい)を着ていてとても似合っていました。来年のお誕生日で50歳を迎える吉野さんですがとても若々しくシュッとされていました。
前半は吉好さんが吉野さん出演のアニメを挙げて、質問を交えながらトークをするスタイルでした。吉好さんは事前に作品を復習してきたと言っていましたが、結構昔の作品も挙げられていて本当にアニメが好きなんだなと感じました。
吉野さんのトークを生で聴くのは初めてでしたが、シンプルに回答するのが上手な方だと感じました。(何目線や。)わからないことはわからないと言う感じというか。声優の仕事をする上で大切にしていることが話の端々から感じられて改めてかっこいい人だと思いました。
吉好さんはトークだけで3時間くらいやりたいと言っていましたが、本当に1時間があっという間でした。
吉好さんによるヲタク落語
つづいて吉好さんのヲタク落語の時間。
吉野さんとのトークで出し切れなかったアニメをネタのなかに組み入れていて面白かったです。アニメパロディなので、古典落語のような難しさは全くなく落語の入り口としてよいのではないかと思いました。
正座を保ちながらもかなり激しく演技をされていて、落語家さんは噺家としてのスキルを身に着けることもそうですが体力も相当必要なお仕事だと感じました。
吉好さんと吉野さん 二人での朗読
後半はお二人による朗読。作品は落語の演目から吉好さんチョイスの『死神』でした。
すごくざっくりあらすじを紹介すると、とある借金まみれの男が死神の助言のおかげで大金を手にすることができるようになるが、あるとき死神を欺いたことで死神を怒らせてしまうという感じ。
男(吉好さん)が死神(吉野さん)に追いつめられるクライマックスのシーンを3分ほど演じてくれました。吉好さんがこれがファスト落語と言っていたのが面白かった。
つづいて吉好さんのご友人のライトノベル作家さんが書いたショートストーリーの朗読。吉野さんが成仏できない武士の幽霊で、吉好さんはその姿が見えてしまう子孫の役。現代文化を満喫する武士を演じる吉野さんが楽しそうでした。
まとめ:落語に興味のあるアニオタはもえよせ!おすすめします
最後はお客さんからお二人への質問コーナーで終了したヲタク落語会もえよせ!でしたが、迷ったけれど行ってみて良かったです。
学生時代から好きな声優さんに会えたのが何よりうれしかったですが、落語への関心も生まれました。
無職なのに楽しんでいることにやや罪悪感を覚えますが、これまでただただ真面目にやってきて潰れた感じがあるので今は楽しむのが仕事くらいの気持ちでいけたらと思っています。
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