「毎日一生懸命やっているけどなんだか疲れてしまった」
「周りと比べてどうして自分はこうなんだろう」
そんなあなたにオススメの漫画を紹介します。
『しあわせは食べて寝て待て』という水凪トリさんの漫画で、『フォアミセス』という女性向け漫画誌で連載中です。
体調不良に悩みながら働く30代の主人公が人との出会いを通じて自分の居場所を作っていくストーリーです。
疲れてしまったときや元気になりたいときに寄り添ってくれる作品なので、まだ読んでいない人にも広めたい。
そんな思いからこの記事では『しあわせは食べて寝て待て』の魅力を紹介していきます。
『しあわせは食べて寝て待て』あらすじ
免疫系の病気を持っている麦巻さとこ。週4回のパート暮らし。お医者さんから「婚活でも」と勧められたけれど、さとこが決めたのは家賃の安い団地への引っ越し! 面倒見の良すぎる大家・鈴さんとその息子・司との交流や、団地ののどかな時間に心身ともに癒やされて…。
秋田書店 公式サイト コミックス・書籍ページより引用
『しあわせは食べて寝て待て』登場人物
- 麦巻さとこ 主人公。38歳。膠原病を患い前職を退職し、現在は上司に紹介されたデザイン事務所で週4日パートをしている。(ほかの3日は自宅で体を休めることにあてている)住んでいたマンションの更新期限がきたため小さな団地に引っ越すが、そこで大家の鈴や“料理番”の司に出会う。
- 美山鈴 さとこが引っ越した団地の大家で御年92歳。さとこの部屋の隣に住んでいる。夫は亡くなっている。もともと専業主婦だったが、司に教わりながらネットで買い物をしたり株主になったりと生活を楽しんでいる。
- 美山司 人懐こい笑顔が印象的な青年。鈴と血のつながりはないが、とあるいきさつで同居している。以前は会社員勤めをしていたが現在は仕事はしておらず、家事や近所の住民の手伝いなどをして生活している。薬膳に詳しい。
『しあわせは食べて寝て待て』の魅力
今回は『しあわせは食べて寝て待て』の魅力を3つご紹介します。
- 人生に迷い始めた30代女性に刺さる内容
- 今ではほとんど見られなくなったご近所交流がある
- はっと考えさせられる言葉が出てくる
それでは順番に見ていきましょう。
1.人生に迷い始めた30代女性に刺さる内容
![](https://okomoriblog.com/wp-content/uploads/2023/11/thinking-2681494_1280.jpg)
30代になる頃って周りは結婚していたり仕事でそれなりのポジションに付いていたりすることが多いんですよね。
私の話になってしまいますが、婚活を数年やっても結婚に至らず(婚約破棄も経験し)、仕事ではずっと平社員でこのままでいいのかなとずっと思っていました。
悩んでいるうちにメンタルも不調になっていき、若いころは自分なりにがむしゃらにやれていたのができなくなってきて苦しかったです。
そんなときに『しあわせは食べて寝て待て』という漫画を知って、病気は違いますがさとこに自分を少し重ねていました。
「ああ、こういう気持ちわかるなあ」という場面がたくさん出てくるので、これって自分だけ?と思って悩んでいる人は読んでみるとひとりじゃないと思えるかもしれません。
2.今ではほとんど見られなくなったご近所交流がある
さとこが落ち込んでいたとき、大家の鈴さんが蒸したさつまいもを持って部屋を訪ねてきます。
自然の甘味は気持ちをほぐしてくれるそうです。
その後も鈴さんはさとこを夕飯に誘ってくれたりするのですが、いいなあと思います、こんな交流。
私も一人暮らし時代に集合住宅に住んでいましたが、お隣の顔も知らなかったですからね。
住んでいる人が良いから成立する話だと思いますが、こういう行き来がご近所であれば一人暮らしでも寂しくなさそうだなと思いました。
3.はっと考えさせられる言葉が出てくる
皆さんはネガティブ・ケイパビリティという言葉をご存じですか?
『しあわせは食べて寝て待て』1巻のセリフに出てくるのですが、自分でどうにもならない状況を持ちこたえる能力のことをいうそうです。
最近はネガティブ・ケイパビリティをテーマにした書籍も出ていて何冊か読んだのですが、成長だけに焦点を当てるのではなくて、できない自分も認めてあげることが大切だということだと思いました。
常に成長、成長じゃ疲れてしまいますからね。
私もいつもできていない自分を責めてしまいがちなので、自分の辞書のなかに入れておきたい言葉のひとつです。
まとめ:ときには立ち止まってみることを教えてくれる漫画
『しあわせは食べて寝て待て』は現在4巻まで出ています。
主人公のさとこだけでなく、登場人物それぞれが悩みながら自分なりのしあわせを見つけようとしている様子が描かれているので自分に似ている人物が見つかるかもしれませんね。
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